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社会福祉法人コスモスがめざすもの

国民の権利としての、社会福祉の進歩を築きます。
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保育関連事業 新着情報

理事長のつぶやき

「意思がある!」

2018.07.05

 社会福祉法人コスモスは、保育・障害とともに高齢事業も展開しています。

 浜寺石津町にある「結いの里」もそのひとつです。

 先日、その「結いの里」の歴史を振り返り、これからのあり方を提起する「コスモス歴史研究会」が開催されました。若い職員がコスモス研究所の力を借りながら自主的に運営している学びの場であり、研究の場でもあります。

 この研究会で「結いの里」が、共同保育所や共同作業所と同様、地域の方々が耳原病院の職員さんたちと力を合わせて、高齢者の外出保障や入浴支援をすすめた「結いの会」という「共同」の取り組みから生まれた施設だとの報告がありました。

 また、今後も「地域の困りごとを受け止められる場所、高齢者、障害者の第2の人生を語れる場所として『暮らしに責任を持つ施設』でありたい」との思いが語られました。

 この学習会で私はこんな質問を投げかけてみました。「地域の困りごとを地域の人たちとともに解決する私たちの『共同』の取り組みは、国の進める『我が事丸ごと地域共生社会』とどこが違うのか?」

 会場からは「意地悪な質問やなー」との声もあがりましたが、これは「結いの里」だけの課題ではなく、すべての社会福祉事業従事者がいま向かい合わねばならない社会福祉事業のあり方の根本に関わる問いかけだと思っています。

 返答に立った主任は少し考えて、「私たちには意思がある!」と力強い答えをしてくれました。国に「やらされる」のではなく、自分たちで話し合い、考えて物事を進める「意思がある」という答えはとても頼もしく、うれしく思いました。

 いま国が進める「我が事丸ごと地域共生社会」と私たちや先輩たちが進めてきた「地域に一人ぼっちをなくす」取り組みは何が?どう?違うのでしょうか。

 一つは「方向性」です。国が上から示す「地域の困りごと」のメニューに基づいて動きをつくるのではなく、地域に今ある困りごとを地域から社会に顕在化させるのが「共同」の取り組み方でした。もう一つは「目的性」が違います。私たちは「地域の困りごと」が制度のない時代でも、まず取り組んで「制度にしていく」ことを目指してきました。「我が事丸ごと」は地域の困りごとを自らの助け合いで解決し、「できるだけ制度にしない」ことを目的にしています。

 「意思がある」の言葉には「地域から社会へ」「まず取り組ながら『制度』に」という「共同」の取り組みで培ってきたコスモスの「意思」が現れていたように思います。

 

社会福祉法人コスモス

理事長 河野 直明