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社会福祉法人コスモスがめざすもの

国民の権利としての、社会福祉の進歩を築きます。
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高齢福祉事業 新着情報

理事長のつぶやき

「ほんとうに要るもの」と「ほんとうは要らないもの」

2021.04.06

 コロナ禍が続く日々、みな様お変わりありませんか?この状況しんどいですね。しんどいと言っていいんですよ!先日、内田樹氏の発言に触れ、とても納得・感心したので皆様にもご紹介したいと思います。

 

『 グローバル資本主義は「金さえ出せば何でも買える」という信仰箇条の上に基礎づけられていましたが、実は「マスク」一つさえ買えないことがあるということもわかりました。

必要なものは必要な時に必要なだけ金を出して買うという「ジャストインタイムシステム」による在庫ゼロをスマートな経営の理想にしていた国はどこも医療器具、医薬品の戦略的備蓄の不足に苦しみました。

 商品として仮象しているもののうちには「ほんとうに要るもの」と「ほんとうは要らないもの」があるということも今回の教訓の一つでした。

自動車やコンピューターは「あると便利」ですけれども「ないと死ぬ」というものではありません。でも、医療資源や食料やエネルギーは「ないと死ぬ」そういう物資を他の商品と同列に扱うことはできません。でも資本主義は、その平明な事実を隠蔽してきた。「ほんとうに要るもの」を人々が市場で調達することを控えて自給し始めても「ほんとうは要らないもの」を手に入れるために命を削ることを止めても資本主義は立ちゆかなくなるからです。

医療は商品だという信憑も崩れました。医療は金を出して買うものである。金がない者は医療を受けることができない、病気で苦しんでも自己責任だというのが新自由主義の時代の「常識」でした。でも一般の疾病はそれで済んでも感染症相手にはその「常識」が通用しません。 』 (内田樹氏  思想家 神戸女学院大学名誉教授)

 

 私たちの障害や介護事業の現場では、3年ごとに報酬改定があります。今年が改定の年で新たに打ち出されてきたのが、ICTの導入による加算です。質の高い介護のために活用し、実績が上がれば評価するというものです。私たちが考える質の高い介護は、人間が知恵と知識、心と体で実践するものなのになぁと思うと不思議でたまりません。もしや、ICT関連の企業を儲けさすことが目的か⁈とこの頃の接待ニュースを見ては妄想を抱いてしまいます。

 

 「ほんとうに要るもの」と「ほんとうは要らないもの」 しっかりと見極める目を持ちたいものです。

 

                                     理事長  墨 光子