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社会福祉法人コスモスがめざすもの

国民の権利としての、社会福祉の進歩を築きます。
社会福祉の公的責任と市民の共同性を追求します。

理事長のつぶやき

「人間の価値」って「生産性」!?

2018.08.04

 性的少数者(LGBT)は子どもをつくらないから「生産性がない」などと月刊誌に投稿した自民党の女性国会議員。この記事を見て福祉の分野に関わる多くの人たちが、2年前に相模原市で起こった津久井やまゆり園事件の犯人の発言を思い出したのではないでしょうか?

 自ら障害者施設の職員であった男が「役に立たない障害者はいなくなればいい」と19人もの障害者の命を奪い、入所者や職員26人に重軽傷を負わせました。

 そういえば少し前「必ず3人以上の子供を産み育てていただきたい」という発言をした国会議員がいました。「『子供を産まない方が幸せ』というのは勝手な考え」と発言した大政党の幹事長がいました。

 これでよくわかります。こんな発言が相次ぐのは、この人たちが特別な考え方の人たちではないのかもしれません。「生産性」が「人間の価値」であり「子どもを産むこと」が「国民の義務」だと、すでに社会全体がそう考え始めているのかもしれません。

 注意しなければならないのはこの発言者たちが「生産性のない人間」「子どもを産まない人」を福祉で守るのは「税金の無駄遣い」という考えも加えて述べていることです。

 戦争中、障害者は「穀つぶし」と呼ばれ、配給を止められたり、減らされたりしたそうです。「生産性のない、兵隊にも行けない」役に立たない人間だからです。

 一度は捨てた75年前の思想が、いま当たり前のように国会議員の口を通じて語られている。私たちが戦争という大きな代償を払って手に入れた福祉の「権利性」が「恩恵」に変えられようとしている。

 8月は「戦争と平和」とともに「人間の生命と価値」を考える季節にしたいものですね。

 

社会福祉法人コスモス

理事長 河野 直明