インターネット版コラム バックナンバー

68話 【初めての中止】今年で9回目となる「さかい福祉まつり」は、前日から雨に降られ、当日の深夜には大雨で、雷がなるほど。朝、6時の段階で開催するかどうかの判断を迫られるのですが、「大雨、土砂崩れ警報」も発令されたままです。7時過ぎには、模擬店の車も会場に入ってきますので、連絡は遅くなっては迷惑がかかります。ということで、警報が出ていて、地面もかなりぬかるんでいましたから、「中止」の決定をしました。とくに、混乱もなく、関係団体は「中止」を受け入れていただきました。しかし、開会の時間の10時には雨がやみ、昼には少しですが青空も見えるほどに回復しました。とても残念な結果になりましたが、中止を知らずに駆けつけていただいたボランティアさんも多く、こちらの連絡体制の不備もありました。でも、あるボラティアさんは「中止になったのなら、片付けなどお手伝いします」と言っていただいたときは、心底感謝の気持ちで一杯になりました。中止決定でもやもやした気分が一気に吹き飛んだ瞬間でした(X)
2008年5月30日記
67話 【削られるのは医療と福祉と教育!】7月のまでの暫定予算のあとに控えているのは、血も涙もない橋下流「財政再建プログラム」になってしまうのでしょうか。大阪府の赤字は前々から問題になっていましたが、その原因は臨海開発などの失敗、関西空港の2期工事、そして国の景気対策に乗じた公共事業の拡大などでの借金でした。決して医療・福祉・教育に必要以上に手厚くしすぎたからではないのです。しかし、財政再建プログラムで大ナタを振るおうとしているのはこれらの医療・福祉・教育の分野です。これはどう見てもおかしなやり方。それに、たとえ赤字になっても住民福祉の施策は必要なのです。なぜなら地方自治体の役割は、国の施策に便乗した景気対策のための公共事業をやることではなく、住民福祉の充実が本務なのですから。そんな疑問を持って調べてみると、堺市が計画し工事が始まった「サッカー・ナショナル・トレーニングセンター」には初年度として4億円の府からの補助金が交付されることになりました。堺市の担当者は来年は6億円もらえると踏んでいるようです。予定の面数が減っても困らないのにサッカー場には計画通り補助して、福祉、医療、教育は削減なんて本末転倒じゃないですか、橋下さん!(X)
2008年4月28日記
66話

【ハートtoハートバザーが大盛況でした】4月11日から3日間、北花田のイオンモール(旧ダイヤモンドシティ)で開催された「ハートtoハートバザー」が土日を含んだこともあり、この手のバザーでは最も大きな売り上げとなりました。場所が、1階の大手スーパーの入り口だったので、お客が絶えることがありませんでした。3日間の売り上げは240万円強で、売り切れた商品も続出し、追加で納品してもらったものもありました。売り子は作業所の職員が交替であたりましたが、「くたくたに疲れました」といううれしい悲鳴の声が上がるほど。このバザーのご協力いただいた関係団体の皆さん、お店に来ていただいた市民の皆さんに厚くお礼申し上げます。(写真はにぎわうバザーの様子)

 



65話

【北花田ダイヤモンドシティでバザー】障害者作業所では障害のある仲間が職員の援助でいろいろな製品を作っています。陶芸品、縫製品、お菓子類やパン、革製品、木工製品などが中心です。しかし、100円均一のお店が多くなって、作業所のこれらの自主製品も資本主義的競争にさらされて、苦戦しているのが現状です。そんななかでも、大規模スーパーやデパートなどにお店の一角を提供してもらって、作業所製品のバザーを開催することがあります。こんな場合、作業所や障害関係団体と普段は関係のない方々にも作業所の自主製品を買っていただくチャンスとなります。そんなバザーが近いうちに開催されます。4月11日(金)から13日(日)にかけて、堺市北区の北花田のイオンモール(旧ダイヤモンドシティー)のジャスコ前広場で開催される「ハートtoハート バザー」です。ぜひ多くの市民の皆さんに作業所の製品を買っていただきたいバザーです。(M)

  




64話

【真実こそ力に】3泊4日の日程で中国へ行ってきました。「上海・蘇州・南京 平和の旅」というツアーでの旅行でしたが、目的は新しくリニュアールオープンした「南京大虐殺遭難同胞記念館(中国語のHP)」や上海師範大学の「従軍慰安婦資料館(日本語のHP)」などを訪れることをメインにしたものでした。南京大虐殺や従軍慰安婦への軍の関与を否定する論調が勢いを増している中、つぶさに中国の取り組みを知り、学ぶためでした。虐殺記念館は大変な人混みで、遠足や修学旅行でやってきた小学生や年金生活者と思われる高齢者の団体が多かったですね。記念館を巡りながら、無惨な死を遂げられた人たちに思いをはせ、思わず目頭が熱くなったのです。そしてまだまだ小規模ながら、熱心に資料収集と体験者への聞き取りを重ねている上海師範大学の蘇智良教授のお話を直にお聞きして、頭が下がる思いでした。日本の行った戦争の実態を歪めようとする動きが活発なだけに、真実こそ力にしなければならないと肝に銘じた旅でした。(T)
2008年3月24日記

南京大虐殺の生き証人たちの足形を銅板の敷石にして通路になっています。全部で260人分ありますが、すでに高齢だったので、亡くなられた方も多いということです。




63話 【澤地久枝さんが堺に】3月29日(土)にノンフィクション作家の澤地久枝さんが堺に来られ、講演会が開かれます。このことを若い職員に話したら、「そんな人知らないです」とか「いったい何する人?」って反応があって、がっくりしたり、時代の移り変わりを認識せざるを得ませんでした。もう、その澤地さんも77才ですから今の若者がしらないのも仕方ないのかも知れませんね。澤地さんは若い頃は出版社の編集者として活躍し、独立してからはノンフィクション作家として数多くの著作を出されています。私が読んだものでは『密約』(沖縄返還に絡んで政府がアメリカに有利な密約をし、そのを暴露した新聞記者を逆に逮捕した事件。すでにアメリカ側から秘密資料が公開されているのに、日本政府は今でもシラを切っている)が一番面白かったですね。これはテレビドラマにもなりました。読んでいませんが『妻たちの二・二六事件』や『昭和史のおんな』などが有名です。その澤地さんが、平和憲法について講演しますが、前段では与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」や金子みすずの「このみち」を合唱組曲にして披露します。1時15分開場、2時開会。参加費無料です。なお、コスモスや麦の会、野の力の障害者作業所から自主製品の販売もあります。平和をあしらったものが多数販売されます。(Y)
2008年3月17日記



【橋下流の波紋】大阪府の財政危機はすでに何年も前から問題になっていました。そこへ橋下徹知事の登場で一気に緊縮財政に舵をきったのですが、いろいろなところへ波紋が広がっています。堺市が主導し、大阪府と日本サッカー協会がバックアップして作ろうとしているサッカーのトレーニングセンターもその一つ。67億円の総予算の内、大阪府が10億円、サッカー協会が5億円と伝えられていますが、「ゼロベース」を掲げる大阪府の方は出すつもりはないと考えるべきでしょう。困ったのは堺市で、担当者に直に聞きましたが、「大阪府さんが予算化してくれるのを待つだけです」と。しかし、本当に出なかったらどうするのか聞いても、具体的な対策はないようで、下手すれば堺市の持ち出しになりかねません。地方財政が厳しい中、市民の暮らし向きの予算がケチられているのに、その暮らしに振り向けるべき予算をサッカートレーニングセンターのために削ったりしないか、心配になってきました。重症心身障害者の施設に至っては堺には未だにゼロ(遅れに遅れて2012年度開所予定)。富田林の重心施設では「堺市さんは政令指定都市を選ばれたんですから、堺市の方は受け入れられません」といわれてしまいました。サッカートレーニングセンターは堺市民が使うとは限りません。しかし、重心施設は堺市にすむ最重度の障害を持つ人のための施設です。大阪府が予算をケチってきたことを逆手に、市民のために予算を使うという基本に立ち戻ってほしいものです。(M)
2008年3月8日記



62話
【好感度と反感度】右の表をご覧になってどう感じますか。これは2006年4月、5月のアメリカのPewリサーチ・センターの調査によるものです。それにしても、日本人の好感度は飛び抜けています。うーん「どうしてだろう」とうなってしまいました。沖縄での米軍兵士による女性暴行事件があってもそんなに大きくは変わらないのではという感じです。アメリカ合州国(USA)という国の本当の姿が見えていないのでしょうか。しかし、さすがにイスラム諸国の反応は敏感です。イラク・アフガニスタン戦争など中東への介入とイスラエルへの異常な肩入れに対する批判がこのような数字となっていると思います。そんなことを思いながら今日(3月3日)のNHK総合TVの10時からの番組「闇へ」(アカディミー長編ドキュメンタリー賞受賞)を見てしまいました。これを見ると、USAの「自由と民主主義」なんて嘘っぱちであることがよくわかります。自国本意で強引なまでのグローバル化を知る必要が日本人にあるようです。右の表には入っていませんが、すでにアメリカの裏庭といわれた中年米諸国がUSAばなれをおこしています。金魚の糞のようにアメリカにくっついてばかりいるのも考え物です(T)
2008年3月3日記
対米国「好感度」比較
反感度
好感度
日本
35
63
英国
33
56
中国
43
47
ロシア
47
43
フランス
60
39
ドイツ
60
37
エジプト
69
30
パキスタン
56
27
スペイン
72
22
ヨルダン
85
15



61話 【信用できない言葉】「再発防止」に努めます、なんて何回いわれても全く信用できないのが、沖縄でのアメリカ海兵隊の婦女暴行事件後の関係者の発言。「再発防止」という言葉がアメリカ軍や日本政府の高官から発せられても信用度はありません。この事件の後も、ぞろぞろと米軍兵士が起こす事件がありましたから、言葉の軽さが実証されてしまっています。2月10日の岩国市長選挙だって、もし沖縄の事件が投票日前なら米軍再編に反対を唱える前市長が当選していたとは衆目の一致するところです。その岩国基地の海兵隊員が10月に広島で起こした女性暴行事件は日本の捜査当局が曖昧な決着をさせてしまいました。ところが、最近になって岩国基地の軍法会議では本格的に裁くとの報道がありました。日本の捜査側の弱腰に疑問を感じる事件です。そして、今度はイージス艦による漁船沈没事件です。10年前の潜水艦なだしおの時も「再発防止」なんていっていましたよね。しかも自衛隊の出す情報にねつ造かと思われるものも指摘されています。「真相解明」という言葉も信用できなくなっています。(X)
2008年2月21日記



60話
【立ち会い】南海高野線の中百舌鳥と白鷺の間に人や自転車だけの通れる踏切があります。この踏切には、遮断機の下りてくる位置のすこし前に点字ブロックがありません。ここをよくを利用している視覚障害(全盲)のご夫婦が堺市や南海電鉄に危険を訴え、何年も前から改善を要望し、そのために当事者と堺市、南海の3者による立ち会いをするようにもとめてきましたが、ようやくその立 ち会いが実現しました。立ち会いをして驚いたのは、この踏切を利用する人、自転車が結構多いということ、そして、踏切の幅が狭いところや広がっているところなどあって、まっすぐではないのです。こ んな踏切ですから全盲の方にとっては安心して渡れないのです。点字ブロックを早くつけること、幅員を一定にすることなど改良が必要です。こんな踏切がまだあちこちにありそうです。安全、安心を保障するのは行政や鉄道事業 者の責務ですから、なによりも早く手を打つべき 課題だとあらためて思った次第でした。(T)
(右の写真をよくご覧下さい。点字ブロックがないと、遮断機の中に入り込んでしまう危険性があります。でこぼこの通路は踏み外すことも心配されます)
2008年2月8日記



59話 【目のつけどころが違う!】堺市の臨海部の一番北、堺浜にはシネコンがあります。年に数回は映画を見に行きますが、正月前に堺浜の先端に公園もあり子どもを連れて行き、凧揚げをしました。シネコンのあるところから公園まで今、何十機ものクレーンが林立していてそれこそ壮観です。大阪府や堺市が誘致したシャープの液晶工場になるところです。ところが今行われている周辺整備工事を、国などから指名停止処分を受けているスーパーゼネコン清水建設が行っていて問題になっています。発注した堺市は例外規定を適用しているようですが、その清水建設の下請けに暴力団と関連の深い業者も入っているということなので、頭をかしげるような話です。それに、これだけの大規模工事なのに開発申請抜きという大サービス。開発者負担も堺市が肩代わりだと聞きました。LRTという軌道建設も急がせるというのです。今、堺市役所ではシャープ様々という雰囲気ですが、それこそ堺市を選んだシャープは「目のめけどころ違う」(同社のCM)からなのでしょうか。(O)
2008年1月30日記



58話 【ベストテン】この時期になると、昨年に公開された映画のベストテンがあちこちで発表されます。かつては年間80本ほどの映画を見ていましたが、今はその半分がやっと(もっともレンタルDVDもあるので年間本数は同じくらいでしょうか)。いい作品で見逃したものもありますが、私のベストテンは(1)ブラックブック (2)シッコ (3)それでもボクはやっていない (4)夕凪の街・桜の国 (5)フランシスコの二人の息子 (6)約束の旅路 (7)ドレスデン、運命の日 (8)ミスポター(9) パッチギーLOVE&PEACE (10)レミーの美味しいレストラン というところですが、みなさんはいかがですか。戦争の時代を直接間接に描いたものやミニシアター系の作品がおおいです。「ブラックブック」はナチスに占領されたオランダで、レジスタンス側からドイツ軍側に送り込まれたユダヤ人女性が裏切りと謀略の渦に巻き込まれ、大きな歴史の動きに翻弄されながらも力強く戦い抜いていく物語です。レジスタンスの皆無だった日本ではあり得ない話だけに、見ている最中もワクワクドキドキ、そんなスリリングなストーリーでした。(T)
2008年1月13日記



57話 【ねずみとマウス】今年は子年。ねずみといえば普通は嫌われ者、厄介者と相場が決まっています。が、そのねずみを楽しく擬人化したものもあって、ユーモアたっぷりなねずみだっています。昨年公開されたCGアニメ映画「レミーのおいしいレストラン」は、ねずみが少しドジな人間のシェフをリードしてパリで一番のレストランにしてしまう楽しい映画でした。それに昔からディズニーのミッキーマウスは大の人気者です。そして、IT時代の今はマウスなしにはコンピューターの操作もできません。その形ゆえにつけられた名前でしたが、そのマウスに匹敵するほど優れたポインティングデバイスが出現していないのです。そんなマウスが初めて登場したのは1960年代とされています。ボタンが4つもあったそうです。マウスがゼロックス社のパロアルト研究所の「Alto」というコンピューターに使われGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)の時代が幕を開けます。そのAltoに触発されてApple社が導入したのが1984年に登場したMacintoshで、この時からマウスが本格的に普及し始めました。今では当たり前になっているアイコンをクリックして操作するGUIはマウスなしにはありえませんでした。マウスに変わる優れものが出てこない限り、われわれの前からマウスが消え去ることはないのです。(O)
2008年1月5日記



56話 【骨は残っている】昨年に導入された「障害者自立支援法」は本格実施されて1年を超えました。今、国では民主党が「応益負担」を廃止する法案を提出していますが、未だ審議されず(新テロ特措法がらみでしょうね)、一方与党はいろいろ「抜本」的な緩和策を政府に求めて障害者の負担を減らし、事業者の収入も増える方向を検討しています。10%の応益負担も実質的には本人負担が4分の1に軽減され、事業者の収入減少を補填する施策も続けていく方針です。もともと介護保険との統合を目指した法律なのですが、与党も今はその統合を断念しています。それにしても、本来国が目指した法律の趣旨や内容(具体的には政省令で決める)を大きく改善させたのも、障害者関係団体の粘り強い取り組みが大きく反映していることは間違いありません。社会保障や福祉関係の法律でこれほど内容をいじっている法律も珍しいです。医療保険や他の社会保険関連の法律などはほとんどそのまま実施されているのですから。しかし、これだけ内容が変化してしまったからといって「骨抜き」になったかというと、ノーなのです。応益負担と事業者への報酬日額払いという大原則はしっかり残っています。骨は抜かれずにいるのです。その骨を抜き、障害者が真に自立できる方策を求めてまだまだ関係者の努力は続けられます。(K)
2007年12月12日記



55話 【映画のバリアフリー】今の日本国憲法がどういう風に成立していったかを描いた映画「日本の青空」の上映会が堺で11月24日(土)に取り組まれました。この映画を上映したいという話が堺で始まったとき、聴覚障害者の団体から「私たちもぜひみたいので、何とか字幕をつけてほしい」という声が届き、フィルムに字幕をつけてくれるよう製作会社や監督にかけ合ったのですが、経費が200万円もかかり、無理との返事でした。実は6年前、高齢者のグループホームを描いた「スイートホーム・スイート」という映画を堺で取り組んだ時は、私たちが募金活動をしてフィルムの字幕をつけた経験もありました。今回は、ボランティア団体がパソコンからプロジェクターを通してスクリーンに字幕をつけるという方法を使いました。いろいろ紆余曲折をへて何とか日本で最初の字幕上映は成功しました。聴覚障害の方も30名を超す方が見に来ていただきました。それに、全盲の方にも何とかしたいということで、音声ガイドも検討したのですが時間と設備の関係で断念し、その代わり英語でのやり取りの所を点訳して、事前にお渡してしておきました。今、映画館でも日本映画に字幕をつけた映画がよく上映されるようになり、DVD化するときには字幕をつける作品も多くなりました。音声ガイド付きの映画もボチボチですが始まっています。独立プロの作品で自主上映される映画では本当にまれですが、ささやかな私たちの取り組みがもっと広がるように願っています。(A)
2007年11月27日記



54話 【福井宥さん、福井孝子さん】大阪の労働運動の担い手(元大阪労連議長、元大阪府職労委員長)であって、また「介護保険料に怒る一揆の会」を結成して、介護保険のもっている問題点を鋭く告発した福井宥さんが亡くなってもう4年になりました。そして、福井さんが起こした介護保険料違憲訴訟を引き継いた妻の孝子さんも突然この10月下旬に亡くなったのです。60年安保闘争のさなかに大阪の青年が東京の女性と知りあって、二人は結ばれたのですが、「安保でデモにいったのか、彼女に会いたいから東京にせっせと行ったのかわからない」なんて周囲から冷やかされたとはずっと後になって孝子さんから聞いた逸話です。私もこのお二人とは長い付き合いで、若いときにはお宅に行ってご馳走になったり、仕事のことで悩んでいた時に親身になって相談させてもらったりした関係でした。最近では宥さんにはコスモスの理事にもなっていただいていたのですが、その頃には病魔に冒されていました。孝子さんはコスモスリポートで介護保険違憲訴訟のことなどで3回にわたって登場していただきました。二人とも60歳代後半での逝去、まだまだやり残したことが多かったはずです。私たちが引き継いで行くとしても、あまりにも大きな足跡を残したお二人の後をどうやっていくか、責務は大きいと思うこのごろです。(M)



53話 【福祉の人材は・・・】今どこも福祉の職場は人材確保に青息吐息。ハローワークに求人をだしてもめったに問い合わせがない、施設長などの管理職が現場に入らないとまわっていかない、次は誰が辞表を出すのかハラハラしている、なんて声はあっちこっとから聞こえてきます。それどころか、福祉系の専門学校や大学などは卒業後の進路が福祉職場が2割程度、来年の入学者募集のために教員が高校まわりに明け暮れ、それでもオープンカレッジにやってくる生徒は去年の半分にも満たないとか。介護保険が始まったときなど、民間参入で雇用が増えるなどいい話ばかり喧伝されましたが、そんな話はとっくに消え去っています。福祉の仕事が民間に開放はされましたが、医療費と同じで各施設・事業者に払われる報酬は国が決める制度ですから、事業者のやるべき経営努力の範囲は限られています。そんな状況にあって、国は人材確保の処方箋はいろいろいっていますが、所詮は役立たず。究極の人材確保は外国人労働者の受け入れと思っている節があります。これではますます労働条件は下がる一方です。何かと派手な動きをしている所轄の舛添大臣ですが、人材確保に向けた実効性ある政策を打ち出さない限りは、これまでの大臣と五十歩百歩と見ていいでしょう。(W)
2007年11月7日記



52話 【自由都市・堺ってほんと?】今日の新聞のよると(朝日・堺泉州版)堺市が「自由都市・堺 平和貢献賞」をつくって、応募を求めているようです。それを読んで、「嘘だろう」って思いました。まず、「平和」に引っかかりました。先頃の「堺まつり」にヘリ搭載可能な大型艦船「おおすみ」を堺港に呼び寄せたんですからね。これで、平和とは縁がないことが証明されたようなものです。それと「自由都市・堺」というキャッチコピーがえらくお気に入りのようですが、それはかつての中世の時代に、当時の武家政権から独立して町衆が自治を行っていたのです。その輝かしい伝統を拝借しているのですね。しかし、今の時代に役所自らが自由都市なんていうのもおこがましいし、マスコミなどから「確かに堺市は自由都市としての風格も実績もある」といわれるならまだしも、自分から言い出すのは出しゃばりというもの。それに、今の堺市が自由都市らしく、時の権力(この場合中央政府)と渡り合ってがんばっているなんて、何かありましたっけ? 蛇足ですが、中世の「自由都市・堺」は実は鉄砲生産がさかんな軍需産業都市でもあったのです。そう思うと「おおすみ」を呼んだのも理屈にあうのかな。新聞記事を読んで本当の自由も平和も肝心なところから学ばないとだめと思った次第です。(G)
2007年10月31日記



51話 【プロボーダル方式と劣化する役所】役所の人間からよく「ポロボーダル方式で事業をすすめたい」ということをききます。この方式はある事業を進めるとき、民間業者にプランを提案させて競わせ、いいものを採用して、場合には運営もその業者にやらせようというものです。しかし、それでは役所に専門家は育たないのではという問題があります。ある医療機能を持った福祉施設についてもそんな方式をとっていますが、その担当職員は福祉とは関係ない部局から異動してきた人と聞いてびっくり。プロボーダル方式は役所とその職員の専門性なんか必要ないのですね。コンサルタント会社任せにしている問題について、廃園寸前だったものをよみがえらせて有名になった北海道の旭川市立旭山動物園園長の小菅正夫さんは次のように書いています。「多くの動物園は、コンサルタント会社に依頼して、(施設を)造ってもらうことが多くのだ。しかし、彼らは野生動物園の専門家ではないので、行動展示をしようにも、思い通りに行かないこともある」(「<旭山動物園>革命」角川新書)と。旭山動物園は新しい施設を造るにもすべて職員の創意と工夫を大切にしてきたのです。また、動物園だけあって現場を知り尽くしている獣医師や飼育係の専門家が揃っているのです。しかし、プロポーダル方式を金科玉条のように掲げる役所は専門性を失い、職員のやる気を失っていき、劣化していくのではないかと懸念する昨今です。(N)
2007年10月21日記



50話 松元ヒロ SoloLive】小泉元首相のものまねなど抜群のうまさで人を笑わせ、時には真剣に考えさせてくれるピン芸のコメディアン松元ヒロさんが堺で公演することが決まりました。この公演は堺の有志たちが実行委員会を作って松元さんを呼ぼうと決意ということです。1人で行くと1000円でもペアで行くと1500円。格安の料金設定なので赤字を出さないか心配ですが、コスモス内でも多くの人に行こうよと盛り上げている最中です。日時は10月26日(金)の7時から、会場は堺市駅から西へ3分のサンスクエア堺のホールです。歴代の首相のものまねといっても、相手の特徴をつかんで演じるのですが、どうも安倍前首相は特徴がつかみにくく演じにくかったといいます。それもそうです。教育改革、憲法改正など右翼路線を走って息切れしたのですからね。さて、新しい福田さんをどう演じてくれるのでしょうか、楽しみです。福田さんも今は結構低姿勢で臨んでいますが、さてどこまでその低姿勢がつづくのか。(T)
2007年10月13日記



49話

【手話サークルと点字サークル】先ごろ、ある手話サークルの30周年記念式典に招待されました。が、肝心の講演会には仕事が詰まっていて間に合わなかったのです。講演会の後、昼食をいただいて帰ってくることになりましたが、その昼食の席は講師の方と隣り合わせになりました。その方といろいろお話しさせていただいたのですが、「手話サークルは当事者の方との密着度が大きいのですが、点字サークルはその点当事者の方と接触しなくてもすみますからね」と。このことで私もその点大いに納得がいきました。というのも次のような経験があるからです。何年か前のさかい福祉まつりの時、ミニ点字教室を企画し、堺市の点字図書館と関係の深い点字サークルの人たちも参加してくれることになり、打ち合わせに行きました。その時こちらから「盲人の方がトイレに行くときや食事に行くときサポートして貰うと助かります」と頼んだのですが、言下に断られてしまいまい、びっくりしました。そして、そのまつりでも点字教室をめぐってサークルのメンバーと視覚障害者の団体との間でちょっとしたもめ事も起きてしまったのです。手話の場合は当事者と通訳者の触れあいは大きいのが当たり前なのですが、点字の場合は当事者と人間同士の接触がなくても成り立つのです。記念式典で聞いた講師の方の話に、点字サークルのもつ限界がようやく理解できたのです。点字サークルの人たちの良心的な立場は否定しませんが、その持つ限界もあることを。(K)
2007年10月13日記

 


47話 雨宮処凜が語るっ!】この処凜という名は「かりん」と読みます。ちょっと変わった経歴にもひかれて、堺労連の主催する彼女のトークショー「雨宮処凜が語るっ! 現代労働組合への提言」に参加してきました。1975年生まれ、中学生の頃いじめに遭い、高校生の時は半ば不登校状態だったといいます。リストカットしたり、青春時代は屈折していた彼女は、フリーターなどをしながら右翼団体に所属、その後離れてしまいます。今は90年代の就職氷河期に社会に出て行かざるをえなかった世代の若者の非正規雇用問題をテーマにルポする作家として活躍しています。そんな現在は生活も職も心も不安定さに晒される人々をプレカリアートと言って、彼女は精力的に取材、執筆し、そな人たちとともに運動しています。まだ32歳といいながら、彼女の感性の鋭さと弁舌のさわやかさに魅了されました。そしてその既成の発想にとらわれない行動力もさすがです。右翼からの離脱のきっかけも面白いです。街宣車でなにも知らずに「押しつけ憲法をかえろ」と叫んでいた彼女が、右翼団体の内輪で護憲と改憲に別れて討論会をする催しがあって、その時護憲派の立場でスピーチにたたされることになって、初めて憲法を読んだのですが、憲法の内容にとても感銘を受けてしまったといいます。そんな体験から憲法9条がいかにすばらしいか、そして憲法25条も9条と密接不可分だと理解し、やがて右翼を離れていくのですが、その雨宮処凜さんの本も読んでみたいという気持ちになりました。(M)
2007年9月21日記



46話 【これは首相の自爆テロ!】今日の緊急ニュースは安倍首相の辞任発表でした。臨時国会で所信表明をしておきながら、辞めるので代表質問はしたくないってニュースが流れ、驚くより先に無責任さにあきれました。問題になっているテロ特措法延長問題で打開の糸口が見えず、破れかぶれになったのでしょうか。国民は先の参院選挙で「あなたには任せられません」と、NOを突きつけたのに、この選挙は政権選択選挙ではないと開き直りました。しかし、小選挙区中心の衆議院と違って参議院は候補者と選挙民の密着度が薄く、比例区はなおさらその距離が離れているので、実態としては政権選択の性格を持っているといわれます。しかも、選挙結果に開き直って、ブッシュ氏にはテロ特措法の成立を約束し、果たせなかったら辞任すると表明したばかりでした。日本の有権者の審判よりブッシュ氏との約束が大事なのか、と批判されて矢先の辞任。これは総理の自爆テロですよ。私たちが取り組んだテロ特措法延長 賛成?反対? 全国シール投票では反対が76%を超えました。賛成は11%そこそこだったことを付け加えておきましょう。(W)
2007年9月12日記



45話 【メールが取り持つ縁】突然の岩国市長からのメールがあちこちに転送され、それが新聞記者の目にとまって、大きな記事になったのですが、ついに堺市で映画上映会と市長を招いての集会になりました。事の発端は、国の理不尽なやり方なのです。耐震精度が落ちてしまった市庁舎の建て替えに国が補助金を2年間支出していたのに、3年目になってストップしました。岩国が国のすすめる米軍再編に協力しないからというのです。今でも米軍基地の大きな騒音に悩んでいる岩国に空母艦載機をもって来ようとしていることに住民投票で反対したことが理由です。従わなければ与えず、なのです。そんな国のやり方が51年前の沖縄の那覇であったので、このことを描いた映画「カメジロー沖縄の青春」を上映、岩国の現状報告を井原市長が行いました。このとき集まったのは予想を大幅に超える120人、集まった岩国への寄付は10万5千円を超えました。この催しは、メールに係わった4人の男たちが自発的に始めたもので、どこの組織動員もない、文字通りの市民集会だったのです。でも堺市外の方も30人近く来ていただきました。岩国出身の関西在住の皆さんも6人ほど。(G)
2007年8月28日記



44話 【パッチギ! LOVE&PEACE】 前作「パッチギ!」が在日韓国人・朝鮮人と日本人との交流を淡い恋物語で描きながらも、血をみる乱闘シーンや暴行シーンがあまりにも多くて、観客の一部に拒否反応がありましたが、今回はそんなシーンはずーと減っています。そして今度は日本の起こした戦争についても切り込んでいる意欲作です。  難病を抱えた小さい息子の治療のためアンソンと妹のキョンジャは京都から東京のサンダル工場を営む叔父夫婦のもとに身を寄せるのですが、医師の診断は絶望的なものです。さらに多額の費用が必要なことがわかり、アンソンは乱闘騒ぎをきっかけに親友になった元国鉄職員の佐藤と命がけの計画を立てるのです。  一方妹のキョンジャは在日の身分を隠して芸能界に進みます。下っ端役からようやく「太平洋のサムライ」という大作映画の主役に抜擢されます。この中で、特攻出撃する恋人に言う台詞で戸惑うのでした。元の脚本が変えられ「お国のために立派に闘ってください」といって送り出す役だったのです。恋人に本当はそんな台詞はふさわしくないという気持ちだったのです。その背景は、彼女の父が日本軍の兵士にされようとして仲間と逃避行し、太平洋の島で生き抜いていった経験があったからです。  映画の完成披露試写会の時、キョンジャは「お国のために立派に闘ってください」という映画の台詞を否定し、ついに自分の気持ちを吐露するのですが、そのことは逆に自分が出演した映画「太平洋のサムライ」をコテンパンに批判することになってなるのです。  監督の井筒和幸氏には、同時期に公開された石原慎太郎氏の作品「俺は、君のためにこそ死ににいく」(あきらかに「太平洋のサムライ」は「この石原映画のパロディーだということは見ていてすぐわかります)を痛烈に批判する気持ちがあったのかも知れません。少なくとも、石原映画はあの戦争で死んでいった特攻隊員の死を美化していますし、無謀な特攻戦術を採用した軍部の無謀さを批判する視点は欠如しています。新作「パッチギ」がそんな日本の戦争を肯定する「靖国」史観をこき下ろしているように感じたのは私だけではないはずです。(N)
2007年7月31日記




43話 【点字版コスモスリポート】早く実現しなければ、とおもいつつ延び延びになっていたコスモスリポート(当法人の情報紙=毎月15日発行)の点字版がようやく実現しました。この7月号は1面に「視覚障害者の今」という特集で、視覚障害者の置かれれている現状の課題を当事者の方に書いていただき、2面では堺市立点字図書館の紹介をしています。そして3面では本の紹介として全盲で両手を失った元社会科の教師・藤野高明さんの著書「未来につなぐいのち」をとりあげ、また先月開催したさかい福祉まつりで司会をした全盲の高校生のインタビューを載せています。7月号はこのように視覚障害者の方に関連深い記事が多くを占めました。この機会を逃すことはないと判断し、関係者の協力でついに点字版の製作にこぎつけました(今はパソコンで点訳し専用のプリンターで点字化できます)。これから毎月発行します。遅きに失したとはいえ、ようやく実現しましたので、ぜひ広く普及していきたいと思いますので、視覚障害の方でコスモスリポート点字版を読みたいという方がいらっしゃればご紹介ください。連絡先は コスモスリポート編集部(072-288-1055)、コスモス地域福祉活動センター(072-288-1050)です。(A)
2007年7月20日記



42話 (しばらくお待ち下さい)



41話 【教育現場からの熱いものが本になって】若いころから本はよく読む方で、しかも図書館で借りることは滅多になく(読みたい本はすぐ手にしたいから)ほとんどは買っています。今はインターネットでの購入も便利で、街の本屋さんに注文して連絡を待つというイライラからも解放されています。ま、本を買いすぎて狭い家には置いておけず、何度も古本屋さんに売ったものです。今も賃貸暮らしで家を買えなかったのは本を買いすぎたからだと娘からは非難されています。そんな本好きですが、最近読んだすばらしい本を2冊紹介します。「授業の出前、いらんかね」(山本純士、文春新書)。もう一冊は「未来につなぐいのち」(藤野高明、クリエイツかもがわ)、入院中の子どもへの教育実践を綴った山本氏の本も、全盲で両手切断のハンディーを乗り越えて教師として活躍した藤野氏の本も、読み出したら止まらず、犠牲になったのは自分自身の睡眠時間でした。学校現場で奮闘する教師の奮闘に熱いものが伝わってきました。でも、でもあのヤンキー先生はどうなったのでしょうか。熱いものも、冷めてしまうのです。時の権力に組されてはかつての彼の実践もむなしくなると思うのですが。(M)
2007年6月28日記



40話 【コムスンと湯沸かしポット】介護事業者のコムスンがいろいろ問題を起こして、事業からの撤退を表明していますが、問題は今に始まったことではないのです。わが事務所にその象徴的な湯沸かしポットがあります。はなばなしく介護保険がスタートした2000年の中頃のことです。大量の湯沸かしポットが安く買えると話がきました。よく聞くと全国各地にヘルパー事業所を作ったコムスンが採算が合わないと判断した田舎のヘルパーステーションを大量に閉鎖したのです。利益が出なければ撤退するというのが資本の論理です。その時の余った事務機器や什器類を同業者に安く買い取ってもらったのが真相です。どういう経過か詳しくは知りませんが、その内の一つ湯沸かしポットがわが事務所に置かれているのです。ヘルパー派遣は本来全国展開していくような事業でなかったのに、またもやコムスン自体を別の大企業が買い取ろうとしています。これでは問題を引き継ぐだけです。国のある幹部は「心優しく真面目なスタッフは、コムスンから独立してそれぞれの地域で事業所を立ち上げてほしい。さいわい、在宅サービスは、施設と違って資本金は少なくてすむのですから。介護は、地域に密着した対人サービス、六本木から指令するシステムは似合いません」(内閣府審議官・市場化テスト推進室長・河 幹夫さん)と助言しているとも聞きました。今本当に問わなければならないのは営利企業を福祉に利用しようとした国の政策ではないのでしょうか。(X)
2007年6月18日記



39話 【まつりの司会にチャレンジ】6月3日、弟8回さかい福祉まつりが大仙公園で開催されました。毎年のように天候にヤキモキしながらのオープニングでしたが、さっそうと現れた司会者のお二人。メインのK浦さんと、サブにはなんと全盲の高校3年生のH崎さんにお願いしました。このコラムの15話にもH崎さんのご紹介をしましたが、まつりと共に歩んでくださった方といわせてもらいたい秘話があります。
《出会いは、2000年の第2回さかい福祉まつりの速報で取材をしたことがきっかけでした。盲学校に通う当時小学5年生の彼は、素直でたくましく、感受性の鋭い少年でした。初めてのボランティアということで、お母さんと一緒に、得意の暗算でバザーの計算の役割を担ってくれました。後日、彼のピュアで前向きな生き方に感動したことを、「ボランティア・デビュー」という詩に書き、お礼の手紙を送りました。返信の母の手紙には「息子は、『こんなにぼくのことをほめてくれる人がいて、会えてうれしいよ』と言って、息子も声をあげて泣いていました」と書かれてありました。今度は、手紙をもらった私の方が涙ぐんでしました。音声パソコン教室に通ったり、ラジオのアナウンサーになりたいという希望をもって、見えないという障害を受けとめ、克服しようと必死で生きている姿に、私は、彼はきっと素敵な青年になるだろうと確信にもにた思いをもっていました。その後、第5回のまつりにも参加した盲学校中等部3年の彼と4年ぶりに再会できました》
 そして、今回、司会の台本をパソコンから点訳できる機械を持参して、ステージでのかけ合いやインタビューなど誠実な態度と歯切れのよい口調で堂々とこなされていました。お母さんはじめ、彼の小学5年生の頃を知る者にとって、その成長ぶりを見て感無量になりました。今までにも、障害だけでなく様々な困難や壁にぶつかってきたことでしょう。でも、その時にも大切な人たちとの出会いで勇気づけられ生きる力をもらい助けられたことも聴きました。しかし、7年前に予感したように、今回はまつりを通して、彼自身がたくさんの人たちに、生きる希望を広げてくれたことを実感しました。(Y)
2007年6月6日記



38話 【XactiシリーズDMX-CG65】コンパクトデジカメの主力メーカー三洋電機の「DMX-CG65」をかなり安く買うことができました。お店では5万円弱、インターネット通販のアマゾンでも4万1千円ですが、いろいろ調べると3万4千円程度のサイトショップがみつかり、思い切りました。このカメラは動画を撮影することがメインで、スチール写真は付属機能です。動画の圧縮機能が格段に向上し、自分のパソコン(iMac)の動画ソフトともたいへん相性がいいのがなによりです。もっと機能が上でハイビジョン対応の機種もあるのですが、値段の関係で断念しました。ま、撮影技術もまだまだ未熟ですからハイビジョンはまだ先ですね。さて、その三洋電機のデジカメ製造工場(大東市)に義理の妹が勤めていましたが、経営危機でリストラに。彼女の話ではOEM(相手方ブランドで製造して供給する)でいくつもの他社名義の製品を作っていたのですが、コンパクトカメラから一眼レフデジカメに需要がシフトして、赤字になったようです。彼女もそのあおりをくったのです。そんな中でも、Xactiシリーズは検討しているようで、現在でも7機種が販売中です。ちなみに私は同社とは何ら利害関係がありません。(M)
2007年5月30日記



37話 【創造空間BOX1-6】ある時は映画館、別の日にはコンサートホール、はたまた落語の寄席に、そして美術館にも早変わり・・・。そんな変幻自在ともいえるミニミニホールが堺市総合福祉会館の近くにあります。私たちも貸会議室として借りたこともあります。35人も入れば満席になってしまうこの施設は元新聞記者だったKさん夫妻が定年で仕事をリタイアして横浜から堺(Kさんのお母さんの地所があった)に戻ってきて開いたものです。最近では堺市の発行するグラフ誌「グラフさかいVIEW」(年4回発行)にも紹介され、表紙も飾っています。私もこのBOX1-6に出入りして8年を迎えました。ここのすごいところは、映像ライブラリーです。あらゆるジャンルのビデオやDVD作品をそろえていて、著作権フリーや著作権者の了解をとっている作品を時々見せてもらえます。もと新聞記者だったその経歴からは幅広いジャンルの人との交流もあって、楽しみなところです。いろいろな方たちとの出会いの場にもなっています。5月20日は英国の円形劇場でおこなわれたオペラ『カルメン』の映像を鑑賞しました。3時間の長尺ものですが、見応えのある作品でした。6月23日には沖縄返還密約を暴いた劇映画「密約」が上映されます。ちょうど当事者の西山太吉元毎日新聞記者の「沖縄密約」という岩波新書が発売されて1ヶ月目です。(0)
2007年5月20日記



36話 【5月3日は】この日は、今の憲法施行60周年と同時に、朝日新聞阪神支局襲撃事件から20年目に当たります。そんな記念の日だったので、元新聞記者のKさんと朝からその阪神支局を訪れ、襲撃20周年の「みる・きく・はなすは今」展を改築後新しくなった支局3階で見てきました。死亡した小尻さんのブルゾンには大きな穴がありました。1メートルの至近距離から撃たれたなまなましい跡です。そして一命をとりとめた犬飼さんのボールペンは散弾を受け全体がひしゃげていました。ビデオ映像なども流されていましたが、当時の様子やその後の言論を封殺する一連の事件など詳しく紹介されていました。午後からは朝日新聞労働組合が毎年開いている「言論の自由を考える集会」に参加。自宅を放火された自民党の加藤紘一代議士やテレビキャスター筑紫哲也さんなどのパネルディスカッションがあり、今の日本の右翼的潮流のもつ危険な動きなどに警戒する必要が論じられた集会でした。二人の記者の方などの無念な思いに自分も目頭が熱くなってしまいました。(O)
2007年5月8日記



35話 【4・29星空コンサート】夏には豊中の服部緑地野外音楽堂の星空コンサートに行っています(第4話参照)。そして4月29日に大阪城西の丸庭園で開かれた大阪フィルハーモニーの星空コンサートに6人の仲間と参加しました。本当は9人で参加する予定が3人は都合で参加できなったのです。その9人とはちょうど1年前に気の合う9人で作った「呑む9条の会」で、和歌山の生石高原に行ったのですが、楽しくお酒を飲みながら憲法や平和のことを語ろうというメンバーです。ま、結成1周年として星空コンサートに出かけたという次第。さて、4月29日の星空コンサートですがスケールがとてもでかいです。500円の入場券を買ってから庭園にはいるまで長蛇の列です。西の丸庭園の入口から天守閣の当たりまで行ってやっと列の最後尾。そして戻ってきて・・・その間600メートルくらいでしょうか。長蛇の列と言えば心斎橋にオープンしたアップルストアに並んで以来ですね。肝心のコンサートですが、「美しき青きドナウ」や「ボレロ」など馴染みの曲が多く、最後には1万人を超す観客が総立ちで拍手。寒むかったのと、時々伊丹空港に着陸態勢で飛んで行く飛行機の音がなければ・・・。もちろん「呑む9条の会」のメンバーでしたから、コンサートのあとはみんなで居酒屋へ直行しました。(K)
2007年4月30日記



34話 【続・不名誉な政令指定都市】4月23日、堺市議会健康福祉委員会が臨時開催され、3月議会に提出されていた「介護保険料・国民健康保険料の引き下げを求める請願書」について、採択するか否かの継続審議が行われました。引き下げ派の議員からは「生活の厳しい高齢者などがせめて払えるだけの保険料にすべきだ」「法定繰り入れ以外にも一般会計から国保料に繰り入れるべきだ(注)」と主張したのに対して、慎重派(オール与党)は「他市の状況を調査するのに時間がかかる」「75才からの後期高齢医療保険など制度がどうなるか分からないから」との意見が出されました。この請願書には7万5千人をこえる署名が添えられているため、むげに否決も出来ず与党が取った戦術は「延会」という名の請願書自然否決でした。というのも今の議員は4月末で任期が切れるため審議未了で廃案になってしまうのです。昨年9月には障害者自立支援法に堺市独自減免をもとめる条例案をオール与党で否決しています。しかし、今度は介護保険や国民健康保険の対象者が圧倒的に多く、否決すればその反発も大きいと考えたのでしょうか、「延会」という妙案で審議未了・廃案にしたというわけです。でも、6月や7月には昨年の再来で住民税と保険料のアップが否応なく押し寄せます。市民の怒りの声はまたしても大きなうねりとならざるをえません。(注)堺市は旧美原町の住民には一般会計からの独自繰り入れがあるのみで、実質繰り入れなしに等しい。(A)
2007年4月23日記



33話 【不名誉な政令指定都市】堺が政令指定都市になって1年が経過しました。市当局はいろいろ政令指定都市についてのメリットを宣伝しているようですが、市民生活上は特段よくなったとは感じられないのが本音なのではないでしょうか。郵便を送るにも「○区」なんて書かなくても郵便番号があればそれで十分です。区役所ももともと支所がそのまま名前を変えただけ。そんなとき、知人が高松市の行政マップを見せてくれました。ここは政令市ではありませんが、支所があります。それにちゃんと出張所もたくさん残しています。市民サービスの視点が貫かれているのですね。残念なことに堺は出張所は全廃しているのです。そして、一番不名誉なことがこの間堺市民の中に浸透してきました。それは、全国15ある政令市のうち国民健康保険料と介護保険料がともにトップなのです。いいことでトップにならずに市民いじめでトップなのです。しかも、堺市民のための「健康福祉プラザ」は2009年当初のオープンが怪しくなり、逆に堺市民が使うとは限らないサッカー練習場は60億円以上かけて早々と臨海に作られることが決まってしまいました。市民優先の姿勢(市政)とはほど遠いと感じます。国保料と介護保険料の引き下げを求める請願書について4月中にも臨時市議会がひらかれ、採択するかどうか決定されます。堺市が不名誉なトップを返上できるかどうか、注目(いえ監視というほうがいいのかも)していきましょう。(M)



32話 【内視鏡的粘膜切除術】12月頃から胃の調子が悪く、ひょっとしたらと心配もあって胃カメラで診察してもらいました。そこで検査の結果は1ヶ所だけの細胞検査でボーダー、つまり悪性でもなく良性でもない中間で、腫瘍全体を取ってみないと悪性になっている可能性もあると言うことで、腫瘍を内視鏡で切除することになりました。「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」という治療です。2.3日の入院を覚悟していたのですが、1週間は予定しておいてくださいとのこと。中学生の時右腕肘の骨折で入院していたら約40年ぶりに耳原総合病院へ入院となりました。その切除術そのものは30分もかからず、心配された出血などの合併症もなかったのですが、切除した跡は胃潰瘍状態なのです。術後が痛くて、痛み止めの注射をしました。「肩とお尻とどっちにします」と言われ注射は肩に。なにしろ術中に胃を膨らませるため空気を入れていたので、盛んにおならが出ていたのです。お尻の方が注射の痛みは少ないのですが、注射している看護師さんにおならをふっかける訳にもいかないなーと思ったものですから。でも夜中に痛くて寝れなかったのでもう一度注射をお願いし、「おならが出てもいいですよ」というやさしい看護師さんにお尻を差し出した次第。幸いおならはでなかったですが・・・。5日目に退院。1週間で検査結果が判明するそうです。(T)
2007年3月27日記



31話 【国民投票法案=別名「改憲手続法案】にわかに注目を集めている法案ですが、この法案に対する二つの調査が際立っています。1つは朝日新聞が行った世論調査で<国民投票法案が 必要と思う=68% 必要でない=19%>という結果でした。ところがJCJ(日本ジャーナリスト会議)が行った全国36カ所の街頭シール投票では5732人が参加し、<国民投票法案に 賛成=13% 反対=69% わからない=17%>という結果だったそうです。どうしてこんな全く逆の結果が出たのか、調査方法の違いもありますが、決定的な違いは『・・・質問の仕方の違いのためです。朝日は電話で「国民投票の手続きを作ることは必要だと思いますか」と聞いています。一方、私たちは、いま国会に出されている手続き法案の内容を示して、その賛否を問いました』というのがJCJの見解です。たしかに、この法案のことがここ最近のニュースになっていますが、テレビも新聞も国会での動きは伝えていますが、法案の中身は伝えていません。内容を知れば、国民投票法案というよりは「改憲手続法案」というのが真相だと気づくことができます。ちなみに、ZAKIさんというシンガーソングライターが「へんな改憲手続法」という歌でこの法案の問題点をえぐり出しています。ぜひお聞き下さい。(W)
バックナンバーもお読みください
2007年3月16日記



30話 【府立校の情報公開は進んでいないの?】この10日ほど、堺市の18歳以下の障害児の実数を把握しようと作業していました。この場合、身体障害者手帳や療育手帳の数を調べればある程度のことはわかるのですが、これでは障害のある子どもがどんなところで過ごしているかは全くつかめません。それで、堺市の障害児担当課や教育委員会から資料を提出していただき、施設への入所や通所・通園の状況、市立の学校への通学状況はほぼ完全に判明しました。ところが、堺市の子どもで府立の養護学校、聾、盲学校への通学数ではなかなか一筋縄ではいかなかったのです。堺の子どもが通学している8校のうちすぐ提出していただいたのは4校、後の学校は「個人情報だから」「市教委に伝えてある」などなど。数を知ることが個人情報なんかではないのですが、個人情報保護法を超拡大解釈して教えとようとしないのです。堺市教委の担当課では係長が学校ごとの数字は把握していないし、学校からもらっていないとのことです。ま、いろいろやりとりのあった後、3校については情報をもらったのですが、最後まで数字を出さなかったのはM校。堺市内の障害児の実数を公開することは情報公開の"いろは"だと思うのですが、「壁は厚かった」というのが実感です。(N)
【補足】M校についてもついにあるルートから入手できました。もったいぶって出さなかったのにあっけない結果です。大阪府の情報公開制度を使うしかないかと思っていたところです。堺市の障害児担当課がM校に直接頼みに行っても出さなかったと聞きました。こちらでつかんだ数字を堺市の障害児担当課と教育委員会に渡しました。しかし、本来は行政機関がきっちり把握しておくべき数字ではないのでしょうか。

2007年3月8日記(3月9日追記)



29話 【福祉アンテナショップ・パッセ】堺市内の障害者作業所の製品を集めて販売しているお店をご存じでしょうか。南海本線堺駅横の「プラットプラット」の2階の一角に3坪ほどの小さな店舗を構えています。ここには、市内の作業所で作られたクッキー、マグカップ、エプロンなど様々な商品が並べられているアンテナショップです。このお店を運営している「パッセネットワーク」(市内17施設が加盟)に堺市から補助金が出ており、200万円が一時400万円に増額されたものの、昨年4月からは270万円になり、ついにその補助金も打ち切るとの通知が昨年末にありました。このアンテナショップももはやこれまで、と関係者は閉店を決意し、「店じまいセール」まで計画してました。その補助金打ち切りのことが2月に新聞報道されるや、その反響に驚いたのか堺市は補助金打ち切りを撤回、お店は何とか存続が可能となりました。この顛末、腹立たしいやらうれしいやら・・・。なお、3月24日(土)と25日(日)にプラットプラット1階のイベント広場で『やりパッセ2007』が開かれます。2階の狭いお店とは違って広い場所での販売です。ぜひ皆様お誘いしてお越し下さい。(A)
2007年3月3日記



28話 ドキュメンタリー映画「君が代不起立」 この映画は東京都教育委員会の10.23通達(君が代と日の丸を学校行事に強制し、それに従わない敦師を処分するという強権発動の内容をもったもの)に対して不服従をつらぬく教師の姿を追った作品だ。東京都教育委員会がそこまで突出しているのはどう見ても異常だが、この通達に反対する運動が教職員組合の総力をあげたものになっていないもどかしさを感じてしまいます。だから、一部の教師の粘り強い運動になっているのだが、その当事者の教師の淡々とした肩肘張った感じがしないのが救いなのです。映画の中では停職処分を受けた50代の女性教師が、勤務校の校門の前に毎日出勤(といっても停職中なので校門の前までしか行けない。中には入れないのだ)して、生徒たちに明るく声をかけていくシーンはとてもすがすがしい。「日の丸や君が代がどんな歴史的役割をしてきたのか生徒たちと話すことが教育として大切なのに、問答無用で従えっておかしい」と語るその教師の訴えこそが大切にしなければならないと感じた次第でした。(T)
2007年2月14日記



27話 【自然の逆襲かも】暦では大寒の時期なのに、3月中旬の気候とかいって、毎日暖かい日が続いています。この暖冬、やはり地球温暖化がおおきな原因のようです。こんな折、注目すべき映画に「不都合な真実」というドキュメンタリーがあります。前のUSA副大統領ゴア氏が世界各国をわまわって地球温暖化の危機を説いてまわる内容のようです。まだ見ていませんので近いうちに映画館に足を運ぶ予定です。石油資本に支えられているブッシュ政権が京都議定書を無視していることはよく知られた話です。皆さんもこの映画「不都合な真実」をお見逃しなく。さて、その地球温暖化のために起こっているこの暖冬現象にもかかわらず、何十年ぶりかでインフルエンザにやられました。しかも我が家3人とも順番に感染し、「タミフル」にお世話になった次第。いままでの風邪では家族みんなが順番にかかることなかったのですから、その感染力はさすがです。鳥インフルエンザの猛威もすごいですね。つくづく思うのは、いくつかの特徴的な現象を見てみると、あまりにも自然界に不誠実な人類に対する自然界の逆襲ではないと思えてきます。「不都合な真実」でもこのことがテーマのようです。(O)
2007年2月3日記



26話 【岩川徹氏の福祉論】秋田県旧鷹巣町の元町長、岩川氏が今月27日に堺に来られます。その岩川氏の発言の一部を紹介します。日本一の「福祉の町」を実現しながら町長選挙で敗れた後を追った記録映画「あの鷹巣町で何がおきたのか」でのインタビューに応えたものです。「福祉というのは一つの価値観にもとづいて、どういう社会の実現をめざすかというときのツールでしかないのです。いわゆる弱者と言われる人たちをどうやってお互いに支え合っていくか、それが基本だと思っています。強いものと弱いものの勝負ではないんです。社会はいろんな人たちがいて一つなんです。痴呆のお年寄りであっても、知的障害、精神障害などいろんな障害を抱えている人であっても、そういう人がいて一つの社会であり、地域であるわけです。そういう状況があることが当たり前なのです。障害があることで差別をするとか、手を引くのではなく、命の重さ、人間としては同等なんです。そこを支えるという人として当たり前の価値観を持てるかどうか、それが根底にないといろんなことをやろうとする政策が正しく、すべての人に伝わらない。そんな価値観にもとづいて一人ひとりをささえていく福祉だ、というトータル的な考え方がないと今の日本ではいろんなところでおなじような結果がでてきるんだなー、そんな気がします」。氏は別の場でも財政が先にあって福祉を考えるのではなく、地域のためにどんな福祉が必要がを真剣に判断し、その上で財政をやりくりするべきだ、との趣旨のことも発言されていたことも紹介しておきます。1月27日のシンポジウム(1時30分受付 サンスクエア堺)で岩川氏の首長としての実践が報告されますので、ぜひお越し下さい。(K)
2007年1月18日記



25話

【鷹巣町記録映画をビデオ上映します】デンマークに学んで日本一の「福祉の町」を作り上げた秋田県旧鷹巣町のことは、福祉関係者にはよく知られています。しかし、市町村合併の嵐の中でひどいデマ宣伝があり、一方で「福祉をしっかりやっているのだから」という油断もあって、現職の岩川氏は落選してしまいました。その後、福祉は後退し始めるのですが、そんな動き抗してに岩川徹元町長、ジャーナリスト大熊一夫氏などが鷹巣福祉塾を立ち上げ、「こんなまちなら老後は安心!」(筒井書房)を出版しました。興味を持たれた方は本を購入していただくとして、高齢者福祉の記録映画で有名な羽田澄子監督が3本の記録映画を作りました。そのうち第1部、第2部『住民が選択した町の福祉』『問題はこれからです』を堺市内でビデオ上映することになりましたので、ぜひお越し下さい。いづれも無料です。(A)

第1部『住民が選択した町の福祉』129分  1月14日(日)10時30分〜 堺市民会館4階会議室
1月15日(月)18時30分〜 堺市役所地下会議室
第2部『問題はこれからです』125分  1月14日(日)14時〜 堺市民会館4階会議室
1月16日(月)18時30分〜 堺市役所地下会議室
岩川元町長を招いてのシンポジウムは 1月27日(土)午後1時30分 サンスクエア堺
2006年1月8日記



24話 【新年はいかに・・・】新年はみなさん、どのように迎えられましたか。もっぱら寝正月をメインに、本を読んだり、時には映画に行ったり、妻の実家に行く程度というのがここ数年の変わらぬ私の正月でした。5年前、田舎の姉の家で過ごしたこともありますが、これが思わぬ大雪に見舞われ、もっぱら寝て食っての3日間となってしまい、前の年に必死になってダイエットして8キロも体重を減らしたのに、3キロもこの年の正月で戻ってしまったことがあります。今年は、動きまわろうかと思っていますが、思いつくのは近くの公園に散歩に行く程度です。何しろ年末にかなり無理して一眼レフのデジタルカメラを購入したものですから撮影もしないと・・・。それと、ツンドクのまま読んでいない本とDVDを見てしまわないといけない。本は「ワーキングプアーいくら働いても報われない時代が来る」(門倉貴史、宝島社新書)、「この国のゆくえー殺される側からの現代史」(週刊金曜日編、金曜日社)、「必笑小咄のテクニック」(米原万里、集英社新書)、「九八歳の妊娠ー宅老所よりあい物語」(下村恵美子、雲母書房)あたりを早く読まないと・・・。しかし、これだと1日1冊のペース、やっぱり読破なんて無理ですね。寝る時間もとれません。と言っているうちに初出勤日が来てしまいそう。(M)
2007年1月1日記



23話 【石井筆子、テレビに劇映画に】以前、この欄で日本で最初の知的障害児・者の施設を設立し、運営した石井筆子のことを紹介しました(バックナンバーの12話)。その石井筆子のことが12月20日のNHKテレビ「その時、歴史が動いた」でも放映されました。夫石井亮一の設立した滝乃川学園が火災にあったり、夫の死後に学園長を引き継いだものの、戦争中に多額の負債を抱えて苦難に陥っても切り抜けてきたことなどが紹介されていました。この番組の中で、戦前には富国強兵の国策に役に立たない「ごくつぶし」といわれ、なんらの支援もされなかった時代に、どんなに障害があっても人間である限り発達し成長していくと固い信念で障害児教育を続けてきたこと、教育はどんな人にも等しく与えられるものであること、などこの番組は的確に伝えてくれました。教育基本法が改悪され、教育が競争の渦の中に放り込まれようとしているこの時代に、筆子の足跡は私たちに大きなヒントを与えてくれたような気がします。この筆子のことが劇映画にもなりました。来年2月頃公開になります。常盤貴子が主演する「筆子・その愛−天使のピアノ」です。また、記録映画「無名の人、石井筆子の生涯」も2月25日に堺で上映会が開かれます。(G)
2006年12月22日記



22話 【日本はスネ夫!?】本を読んでいて、思わず膝を叩きたくなるときってありますね。「うーん、その通り」って、感心したのは漫画家石坂啓さんが次のよう語っています。「アメリカはジャイアンです。体が大きくてケンカっ早い、すぐパンチをふるいたがる。・・・単純なんですね(笑)。それでいけば、日本はスネ夫になる。小利口で金持ちだけど、腕っ節はからっきりなので、強いアメリカの周りをウロチョロして身を守っている」とは、『ドラえもん』になぞらえて、イラク戦争でのアメリカと日本の立場を語っています(『みんなの9条』=集英社新書)。いつもジャイアンのご機嫌をとっては、自分の立場を確保するスネ夫の様子が日本とアメリカの関係にそっくりというわけです。そんなスネ夫(日本)がまわりの多くの国から心底信頼されないのは当然と言えば当然なのですね。(N)
2006年12月12日記



21話 【ワンコインで映画】映画業界も、少しは活気を取り戻しつつあるように思います。その一番の原動力はシネコン(シネマコンプレックス=複合映画館)かも知れません。それに、韓国や中国などの映画が力をつけてきています。そんな近隣の国の押されっぱなしだった日本の映画も少しはマシになってきたのでしょうか。パターンがされたようなアメリカ映画に飽きたらず、もっぱらミニシアターに通うことが多かったのですが、最近そのシネコンにも足を運び始めました。堺の臨海部にできたシネコン==MOVIX堺=が、ロードショーから数ヶ月たった映画を時々、ワンコイン(500円)で上映しています。それも良質で評判になった映画を。「ホテル・ルアンダ」「明日の記憶」などみました。今まで相棒を誘って夫婦50割引(夫婦どちらかが50歳以上だったらOK)使うことが多かったのです。この場合も1人1000円ですが、ワンコインならそれより半分ですし、相棒がいなくてもいいのです。これからも大いに利用しようと思っています。(I)
2006年12月4日記



20話 【堺の市民平和賞を贈りたい】ノーベル平和賞ではなく、堺の市民平和賞!?(そんな賞があったらなぁ・・・)に推薦したい、ぜひ贈りたい人が私の周りにたくさんおられます。それほど、尊敬できる素敵な人と出会え、お付き合いさせていただいていることに幸せを感じています。そのお一人は、詩人のIさんです。40歳代の一家の大黒柱であり、働き盛りの時に、腸捻転という断定ができずに手遅れで全小腸壊死となり、切除された50センチの小腸をつないでやっと生きることができたといわれています。今も想像を絶する苦しい闘病生活が20年以上も続いており、奇跡的な生命力ともいえる生きる支えが「詩」そのものなのです。幼い時から厳しい環境で育ち、中学時代から働く人間の生活の詩を書き、現代の社会の矛盾や問題を自分の生き方を通して、主体的な視点で鋭い追求を詩で表現されています。まさに、詩を書くために生まれてこられたような人だと思えるのです。(D)
2006年11月28日記



19話 【大人になっても感動の涙】流行りものにウトイ私に、娘からのテレビ情報で目が開かれることが何度もあります。あなたは、最近、いや、どのくらいの頻度?で感動の涙を流していますか?「涙は精神の浄化」ともいわれているとか・・・私は、毎週木曜日、午後10時から関西テレビ(フジテレビ系)で放映されている「Dr.コトー診療所」を見ては、目頭が熱くなってボロボロと涙を流してしまいます。出演者全員の演技も自然で、特に子役は憎いくらい上手いんです。そして、異国情緒もある沖縄の与那国島の緑と海の青さに思わず、行って見たいと思うはずです。人情なんて死語になってしまったような殺伐とした世の中で、人を思いやる何気ないやさしさにも癒されます。今、問題になっている教育者や政治家たちにも是非、見てもらいたいものです。(A)
2006年11月20日記



18話 【格差景気】ときどき新聞やテレビで「戦後最長の経済成長をつづけている」と報道されていることはご存知だと思います。しかし、「それって、どこのこと」と思っているのが庶民の感覚です。それもそのはす、今の景気拡幅は経済アナリスト森永卓郎氏によれば、「今回の景気拡大が始まった2002年1〜3月期から、2006年4〜6月期まで、名目GDP(年率換算)は21兆円増えた計算になる。ところが、その間、サラリーマンの所得は4兆円も減っているのだ。これはどういうことか。つまり、資本家はこの景気拡大期に25兆円も所得を増やしたのである。サラリーマンに分配する報酬を減らして、自分たちだけが景気拡大の甘い汁を吸っているというわけだ」ということになります。しかもこのような格差は自然にできたのではなく、国(もっと明確にいえば自民党・公明党政府)の政策によるものなのです。この間庶民からは3.9兆円もの増税を行い、社会保険料は上がり給付は下がっているのに、法人課税は1.4兆円も減税されたのです。それでも、もっと大企業の税金は安くすると言っています。だから森永氏は「安倍総理の経済政策は、金持ち優遇、サラリーマン冷遇であることが分かるだろう。小泉政権における弱肉強食の新自由主義と何ら変わりないのである」と言い切り、「この景気拡大に、あえて名前を付けるとすれば『格差景気』というのがぴったりだろう」と。そんな風に森永氏の主張に「その通りだと」思っていた矢先、今日発表された7月〜9月期の国民総生産(GDP)では個人消費はマイナスになったいるとのこと、その最大の要因は賃金の伸び悩みだと新聞にも書かれています。税金と公的保険料でしこたま取られ、あげくに給与が下がっているなんて、一昔前だったらゼネストものだったのは間違いありません。(T)
2006年11月14日記



17話 【風邪なんかに負けないで!】この冬は風邪で苦しまなくてすむように、少しお得な情報をお届けします。身内に柔道整復師がいるので、簡単なhow toを教えてもらいました。日頃から、外出後の「うがい(塩水)」が一番!2番目は、ビタミンC(手頃なミカン、キウイ、野菜ジュースなど)をとること。ひきそうかな?と思ったら、下着の上から背中にカイロを貼って温めること(但し、寝る時はダメ!低温やけどに注意してね)。鼻水の時は、小鼻の横のツボを押さえる(息を吐いて5秒ぐらい)と止まるそうです。目の疲れやものもらい(麦粒腫)は目の回りの骨のきわのツボを押さえると治まります。ちなみに、万能のツボは、手の甲の親指と人差し指のVの下方の痛い所が「合谷(ごうこく)」です。子どもの頃から、手足の冷えや肩こりに悩まされ続けているので、なんとか体を温める方法を自分であみだしています。ところで、インフルエンザで 何度も痛い目にあっているので、必ず予防接種をして、睡眠時間を長くとるようにしています。睡眠不足が大敵!特に目新しいことではありませんが、大病にならないためにも日常生活で簡単にできることばかりですから、試して続けて下さいね(E)
2006年11月8日記



16話

【至極の5分間】様々な番組がある中で、子どもから大人まで癒される至極の5分間!というのは大げさかもしれませんが、まあ、だまされたと思って見てください。朝の7:55〜8:00(「クインテット・プチ」NHK教育テレビ)のたった5分。人形たちが巧みに楽器を操る姿に、まず感嘆の声があがり、取っ付きにくいと言われるクラッシック音楽を違和感なく、心地よく毎日聞かせてくれます。また、明日も見たいなぁと思うこと、間違いなし!クラッシック音楽に偏見をもたない子どもたちには、楽しいリズムやきれいな調べが日常的に体に染みこんでいくようです。ちなみに、私が好きだったので、うちの子が小学生の頃まで、毎朝FMのクラッシックを聞きながら朝食をとっていました。大きくなって「ヴィバルディの四季の冬の曲が大好きやわぁ、小さい時に聞いてたからクラッシックが懐かしいわぁ」と言うので「へぇ〜っ!子どもってすごい!柔軟で、すんなり受け入れる力が備わっているだぁ〜」と驚かされました。何事にも云えることかもしれませんが、子どもの感性やピュアな心に、大人も見習わなくてはと思って、自分自身を開放できる大切な時間にしています。(K)
2006年11月3日記




15話 【福祉まつりでの出会いから6年】先日、職場にH崎さんから電話というので出てみると男性の声。「あの〜失礼ですが、H崎さんのお父さんですか?」「いいえ、ぼくです!」「えぇ〜っ!あの5年生だったH崎くん?」という驚きの会話で始まりました。出会いは、2000年の第2回さかい福祉まつりの速報で取材をしたことがきっかけでした。盲学校に通う当時小学5年生の彼は、素直でたくましく、感受性の鋭い少年でした。初めてのボランティアということで、お母さんと一緒に、得意の暗算でバザーの計算の役割を担ってくれました。後日、彼のピュアで前向きな生き方に感動したことを、「ボランティア・デビュー」という詩に書き、お礼の手紙を送りました。返信の母の手紙には「息子は、『こんなにぼくのことをほめてくれる人がいて、会えてうれしいよ』と言って、息子も声をあげて泣いていました」と書かれてありました。今度は、手紙をもらった私の方が涙ぐんでしました。音声パソコン教室に通ったり、ラジオのアナウンサーになりたいという希望をもって、見えないという障害を受けとめ、克服しようと必死で生きている姿に、私は、彼はきっと素敵な青年になるだろうと確信にもにた思いをもっていました。その後、第5回のまつりにも参加した盲学校中等部3年の彼と4年ぶりに再会できました。そして、今回の電話では、K高校2年になり、「夏休みの感動体験」という課題で、まつりのボランティアの事を書き、大阪府の作文コンクールに応募するというのです。このとき私の詩を添付するというので了解のための電話だったのです。まつりを介して、私にとっても、さわやかで温かい、忘れられない出会いになりました。6年前の母子の姿を思い浮かべ、彼の素晴らしさは同時にお母さんの素晴らしさでもあると思いました。(Y)
2006年10月27日記



14話 【旧鷹巣町長岩川氏がやってきます】このコラムの最初に紹介されている秋田県旧鷹巣町の前町長岩川氏が、1月下旬に堺市にやってきます。この岩川氏の進めた「福祉の町」づくりについてはもっと本格的に知りたい方は「こんなまちなら老後は安心!」を読んでください。残念ながら堺市の図書館には常備していないようなので、図書館で購入するように働きかけるのも手です。いやいや本を読んでいる時間がない方はその概略をコスモスリポートにも紹介していますので、ぜひお読みください。これなら読むのに5分もかかりません。それに、なによりも直に岩川氏の話が聞けるチャンスがめぐってきました。詳細はこれからですが、「地方自治と福祉」(仮題)というテーマで、1月27日(土)に堺市でシンポジウムが開かれ、その基調講演を岩川氏にお願いしたところ快く引き受けていただきました。鷹巣町のすすめてきた「福祉」行政はどんなものだったのか聞くことが出来ます。パネリストの人選はこれからですが、高齢者福祉の現場の方、堺市の福祉行政の役人、利用者を代表するような方などにお願いする予定です。主催は、さかい福祉まつり実行委員会です。この実行委員会でのシンポジウムは2回目。前回は高齢者のグループホームを取り上げました。(O)
2006年10月20日記



13話 iPodで写真も動画もMacというユーザーにやさしいパソコンとして名をはせたAppleコンピューターが発売している、携帯用音楽プレイヤーiPodはご存じでしょうか。街中でも白いイヤホーンケーブルをつけている人をよく見かけようになりました。私も、このiPodを3年前に購入したのですが、当時は消費税込みで5万円を超えていました。昨年暮れにこの旧タイプのものを妻に譲り(手術と入院で退屈しのぎのため)、写真、動画対応のiPodを購入したのですが、買ったときには3万円強という値段にまで下がっていました。容量が増えて(収容できる曲数が増え)、写真を取り込め、しかも動画まで再生できるようになりました。しかも、テレビやプロジェクターで再生することも可能なんです。新しいiPodに福祉まつりの写真をいれて、スライドでみんなに見て貰ったり、最近はNHKで放映された障害児通園施設を取り上げた番組をこのiPodで再生して会議の材料にも使いました。あまりいろいろ書くとAppleコンピューターのまわし者のようですので、これくらいにしておきましょう。ただ、いい知恵を伝授します。定価より安く買う方法です。Appleコンピューターのホームページに、初期不良でメーカーに返品になった製品が修理されて販売されます。これだと、2割近くは安く買えます。興味を持たれた方はここからアクセスしてみてください。ただし、整備済製品なのでいつ発売になるかは不明、人気機種はすぐ売れてしまいます。なお、同社では赤い色のiPod nano(23,000円)を購入すると、購入金額の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付するキャンペーンも始めています。ただし、この機種は動画には対応していません(写真はOKのようです)。(T)
2006年10月13日記



12話 【映画「無名の人〜石井筆子の生涯」】この映画で描かれている内容は多彩です。明治初期の女子教育が信じられないほど進歩的な時期があったこと、しかし、数年のうちに「良妻賢母」教育に変化してしまったこと、などこれまで知らなかったことが多く語られています。今の津田塾大学を開いた津田梅子はよく知られていますが、彼女と同時期を友情を育みながら生きた、この記録映画の主人公石井筆子は知る人ぞしる存在です。数カ国語を話せ、近代女子教育にも力を注いだ石井筆子はこの映画で初めて脚光を浴びたのかも知れません。さすがと思う点は、彼女が明治初期の進歩的な教育を受けた女性ならばこそ、その女性解放論は平塚らいてう(らいちょう)に先立つこと10年も前だったのです。良妻賢母が浸透していた時代に「男女の此世にあるは云ふまでもなく同等の権利を具備するものにして、男子の為に女子あるにあらさる」(「思ひ出つるまヽ」から)と高らかに謳い上げています。この石井筆子も障害児の母として、日本で最初の知的障害者施設「滝乃川学園」の設立に夫とともに尽力し、夫に先立たれてからはその運営に力を注ぎます。何らの社会的制度もなかった時代のこと、その苦労は並大抵ではなかったのです。すべての経費は自ら捻出し、集めてまわらなればならなかったのです。火災で施設を失ったり、戦争の時代を堪え忍んで施設を守り通したのです。この映画、女性解放、障害児教育の観点からも観て参考になると思います。堺では来年2月25日(日)に上映会が開かれる予定です。(O)
2006年10月6日記



11話 【後輩に「さん」ですか、「君」ですか】33歳で老舗の映画会社に入社したのですが、創立70年という老舗だけあって、先輩社員は後輩を君づけどころか、大抵呼び捨てでした。私は30歳を超えての中途採用だったのでさすが呼び捨てにはされませんでしたが、古い会社ってこんなもんだと思っていました。10年目に東京本社の営業部に転勤になった時に驚いたのは、私の東京勤務と時を同じくして、映画企画部にかつての監督で10年前に退職した人がプロデューサーで復帰していました。50歳のその人が、会社の中でどんな若い人にも「○○さん」って呼ぶのです。君づけはおろか、呼び捨てが当たり前のような会社でとても新鮮だったのです(徒弟制度の色濃い撮影所時代はどうだったのかは聞きそびれましたが)。うーん、これは見習わないといけないと思いながらも、この会社にいるときはやはり男性の後輩や若い社員には「君」でしか呼べなかったのです。習性はそんなに簡単には変えられないものです。しかし、この会社を倒産前に退職し、今の仕事に就いてからは、まわりではまだまだ「君」づけが多い中で、どんな若い男性の職員にも「さん」づけで呼ぶことにしました。それと、同じ組織の人を、相手を肩書きでは呼ばないことにもしています。「○○専務」や「○○常務」という呼び方はしていません。これは、その映画会社にいた時も今も同じです。肩書きを振り回すタイプの嫌いな上司がいたので反発してそうしたのですが、社長にも「○○さん」っていいましたから、会社では浮いていたのでしょうね。人材紹介・転職支援の会社のHPによると、大企業では本田技研工業がだれにでも「さん」づけで呼び合っていて、社長も「福井さん」って呼ばれているようですよ。(K)
2006年10月1日記



10話 【東京都教育委員会の赤恥】「日の丸」「君が代」をめぐって画期的な判決が出ました。東京都教育委員会が「日の丸」「君が代」を卒業式などで強制していることへの「憲法違反」の判決です。おおむねマスメディアでも当然の判決としていますが。東京都のあまりにも非常識で強権を振りかざしたやり方に対して警鐘を鳴らしたものでした。品位の欠ける人々が東京都の教育委員になっているので、こんな強制が行われているのでしょう。2年前の10月、園遊会の席で将棋界のY氏が天皇の前で自慢げに「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」という趣旨の発言をしたところ、肝心の天皇から「やはり、強制になるということではないことが望ましい」とたしなめられました。褒めてもらえると思って得意げに話したのにとんだ忠告を受けてしまったという図式です。これぞY氏の一世一代の赤恥でした(別のサイトを参照してください)。それにも懲りず、都教委は強制を続けていたのですから、こんどの東京地裁判決で2度目の赤恥をかいたのです。そろそろやり方を変えないと、もっと大きな恥をかくことになりそうです。(A)
2006年9月24日記



9話 【続々・テレビに出ます】さて、堺市の障害児通園施設のテレビ登場のつづきです。その前に、9月17日朝にはNHKラジオにもでました。残念ながら私は旅行中で聴きそびれてしまいました。しかし、テレビは今週の土曜日23日(土)の夜、8時から30分間、NHK教育テレビのきらっといきるです。この前の放映は5分間だけでしたが、こんどはたっぷり30分間の放送です。堺の全国的にも進んだ障害児通園施設の保護者組織「5園さくらの会」の皆さんの活動ぶりとつぼみ園の様子がくわしく紹介されます。その堺の障害児通園施設にも10月から利用契約制度が導入されます。これまでの「5園さくらの会」の活発な活動で、多くの減免制度を実現できそうです。細かな点では不満も残りますが、大きな成果を勝ち取ったといえます。給食費では70円、110円、230円と国の650円と比べて大幅に減額出来ますし、保育料は国基準が2段階なのを6段階に細かく設定し、収入の低い家庭に配慮した制度になります。(M)
2006年9月20日記



8話 【2万5千人の怒り】コスモスリポートの9月号は18日が「敬老の日」いうわけで、いつも高齢者特集です。今年は、高齢者を襲っている負担増の問題を取り上げています。住民税が大幅に上がったうえに、介護保険料も、国民健康保険料の引き上げに輪をかけ上がってしまいました(住民税がこれらの保険料の計算根拠になっているため)。このため、大変な数の人が役所の窓口に押しかけ、電話をかけました。臨時電話をひいてアルバイトを雇って対応にあったというほどです。堺でのその抗議や問い合わせの数がわかりました。住民税アップでは窓口に2,936人、電話で4,333人、計7,269人です(これは通知書送付の翌日から5日間だけの数字)。介護保険料引き上げでは窓口に8,155人、電話では9,565人、計17,720人(通知書発送後1週間の数字)。両方合計すれば、2万5千人にもなります。コスモスリポートでは、税金や保険料の負担増で高齢者の合計負担増が27%とか25%という例をあげていますが、これは特別な例ではなく、かなり多くの人に当てはまります。もっとアップしている人もいます。サラリーマンに当てはまれば20%以上も給与が下がるなんて大変なことです。それにしても、この高齢者の怒りを一つの大きな声にまとめ上げ、政治に反映させる必要が痛感させられます。障害者にも今度の障害者「自立」支援法で大きな負担がのしかかっています。が、この法律をきっかけに障害者の運動は大きく輪が広がってきましたから、これからの課題は高齢者の運動とどうつながっていくかです。(A)
2006年9月16日記



7話 【9・11】5年前、ニューヨークでの同時多発テロから今日で5年目になりました。あれからすっかり世界の様子が変わってしましました。悪い方向にです。巨大な軍事力でアフガンやイラクで多くの市民の命が奪われ、ますます情勢は悪化するばかり。「テロ戦争」を叫んで逆にテロを再生産させ、中東を混乱の渦に巻き込んだのはほかならぬアメリカのブッシュ政権です。イラクに至っては「大量破壊兵器」が最初からなかったのはすでに当のアメリから発表されています。戦争の口実には謀略がついてまわるとの説を裏付けるようなもの。テロを本当になくすには、アメリカの覇権主義的なやり方を改め、世界の理不尽な経済格差をなくす努力をすることとは識者の一致するところです。しかし、戦後に世界で戦争、武力介入などを30回以上も繰り返してきたアメリカは、軍事力を使うことしか発想できない国になってしまいました。今、アメリカから裕福とはいえない若者たちがターゲットになって兵士としてイラクへ送り込まれています。その裏事情と戦争反対を訴える草の根の運動を堤未果さんという若い女性が1冊の本にまとめました。「報道が教えてくれない アメリカ弱者革命」(海鳴社刊)で、表向きは「志願制」なのに、格差社会ゆえの「経済的徴兵制」になっているこの国の問題点をえぐり出しています。(W)
2006年9月11日記



6話 【続・テレビに出ます】堺の障害児通園施設の保護者会「5園さくらの会」の活動が今日朝のNHK「おはよう関西」で放映されました。ご覧になった方も多いと思います。5分程度の放映でしたが、自立支援法の問題点はそれなりに的確に指摘されていました。それ以上に印象に残ったのが、堺の通園施設の療育内容で、それがいかに優れているか画面から伝わってきました。身体や知的に障害のある幼児のためにいかに職員が頑張っているか、その子の確実な成長を肌で感じている母親の発言などは感動的でした。この堺の優れた実践を続けていくためにも、障害者自立支援法が足かせにならないよう私たちも奮闘しなければとの思いを新たにしました。この「おはよう関西」はたった5分でしたが、この時の取材をもとに「きらっといきる」(土曜日の教育テレビ 午後8時。再放送は同じ教育テレビ 月曜日の朝5時30分から)という番組にも登場します。こんどはもっと長く放映されるようです。放映日がわかり次第この欄でご紹介します。(A)
2006年9月7日記



5話 【テレビに出ます】といっても、でるは私ではありませんので念のため。堺にある就学前障害児の通園施設の子どもたちや先生、それに保護者のお母さんたちです。今の予定では9月7日の朝、NHKの「おはよう関西」で、7時30分からですが、突発的事件などがあると放映されない可能性もあります。この通園施設の保護者のお母さんたちで組織している「5園さくらの会」(堺市内に公立の通園施設が5つある)が注目されています。こんどの障害者自立支援法で10月からこれらの通園施設も利用契約制度になります。今まで保育料が所得に応じた金額だったのが、一律10%になります。障害児を抱えているため、母親は仕事に就くことができず、若い父親だけの収入で生活しなければなりません。若いからそんなに給与が高いわけではありませんが、それでも10月から保育料が10倍以上になる家庭も出るなどひどい制度です。給食も国の基準より下げているものの1食230円、月20日にとすると4600円(低所得の方はもっと安いですが)にもなります。ちなみに一般の保育園では3歳以上で月800円だけです。同じ年齢でこんなに差がついているのもおかしな話です。そんな矛盾した法律に果敢に立ち上がったのが5園さくらの会のみなさん。交渉に、ビラまきに、市役所を取り囲んだ「人間の鎖」に、市会議員への働きかけにと若いお母さんたちの踏ん張りがテレビに登場します。施設や市役所での撮影はすでにほぼ終わっていて、あとは7日の放映を待つだけです。(G)
2006年9月3日記



4話 【星空コンサート】先週の26日(土)、豊中市にある服部緑地で開かれた「星空ファミリーコンサート」に堺から行ってきました。毎年8月の最後の土日に開催されている催しで、昨年に引き続いての参加です。この緑地に拠点を持つ大阪センチュリー交響楽団が緑地内の野外音楽堂で「無料」でひらいているもので、文字通りファミリーで来場する方が多いのもこのコンサートの特徴ですね。普通、クラッシックのコンサートといえば、お子様お断りなんですが、ここだけは赤ちゃんや小さな子どもを連れたファミリーがいっぱい。去年は、隣にかなり重度の障害を持つ6歳ぐらいのお子さんを抱いた若い夫婦が座っていました。普通のコンサートには参加できない人も、それこそつっかけを履いて気軽に参加できるのですね。参加者2000人の大半は自転車や歩いてやった来た人でした。この日は、堺の大阪府立大学交響楽団の若い学生さん達も加わっての演奏です。ちなみに、この学生さん達の定期コンサートが12月2日にソフィア堺で開かれるとのこと。しかし、政令市になったと騒いでいる肝心の堺市が、このような文化的な資源が乏しいことは誰の目にも明らかです。市役所だけは立派になったのに美術館なし、もちろん野外音楽堂もありません。市民会館に至っては老朽化も甚だしい。野外音楽堂なら、市の公園に2〜3億円もあればつくれそうです。それに堺東に大阪シンフォニカー交響楽団の事務所はあるのですが‥‥(I)
2006年8月28日記



3話 【福井県のほこり】ひとりの女性が一生の間に出産する子どもの数を「合計特殊出生率」というのですが、日本のその数字が一昨年1.29から昨年は1.25になって、大変な話題になっています。ところが、今日付の新聞では、今年前半に生まれた赤ちゃんの数が去年より増えているとのこと。このペースで行けば合計特殊出生率が回復するとの希望もあるようです。それにしても、先進工業国はおしなべて低下に悩んでいますが、ヨーロッパでは近年、低下に歯止めがかかったり、上昇に転じているのに対して、日本、韓国、シンガポール、台湾、タイなどのアジアで低下に歯止めがかかっていません。そんな日本で昨年上昇したのが唯一福井県だけでした。福井が子育てしやすい条件であることは確かです。そんなデーターが新聞にもでています。結構、全国1とか2位のものが多く、大都会よりも恵まれているのは確かです。保育所待機時ゼロ、夫婦共働きNO.1、平均寿命男女ともNO.2などなど。そういうこの私も18歳までは福井県で過ごしました。母の死でUターンするチャンスもあったのですが、いろいろな事情で大阪にとどまって、今日に至っています。もし、福井に戻って、あの保守的な土地柄さえ我慢すれば(実はその土地柄が馴染めなくて大阪に来てしまったのです)今よりは豊かな生活ができたのかなーって思ったりしています。(N)
2006年8月22日記



2話 【肝だめし】8月15日敗戦の前日、ドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」を見ました。この映画の中で、登場人物奥村和一さんは中国戦線に派遣され、捕らえた中国人を銃剣で刺し殺した体験を語っていました。上官の命令が天皇の命令と同意語だったため、1兵卒が拒否出来るわけがありません。同じ話を、戦争出前噺で活躍されている本多立太郎さんからもお聞きしました。これは、イラク派兵差し止め裁判の公判での本多さんの意見陳述でした。その本多さんの本「ボレロが聴きたい」というちょっと洒落た題名の本にも出てきます。当時の中国に派遣された日本軍が当たり前のように行っていた虐殺行為の一つが「肝だめし」と称する初年兵に対する虐殺の強要だったのです。加害体験を直接聞いたこともあります。学生のころ、アルバイト先の倉庫に南京攻略に参加されたという人がいました。機関銃で降伏した中国兵を捕虜にせずに処分した(虐殺したこと)、女学校に押し入って強姦行為があったことも。そんなことを知るにつけ、英霊ってあるのかなと思います。侵略行為にかり出された兵隊たちも犠牲者ではあったのですが、けっして英霊などといって美化してはいけないように思います。そして、加害体験をしっかり伝えることがないかぎり、英霊を祭ろうとする動きは続いてしまいます。(A)
2006年8月16日記



1話 【鷹巣町の福祉は・・・】みなさんは秋田県の北部にある鷹巣町をご存じでしょうか。といっても、今は例の合併によって北秋田市となっていますから、新しい地図には出てきません。人口2万数千人だったこの旧鷹巣町が全国的にも有名になったのは、日本では最先端をいっていた「福祉の町」だったからです。とくに高齢者福祉ではデンマークをモデルにしたその施策が注目されていました。と、過去形で書かなくてはならないのは、福祉行政を推進した岩川徹町長が4期目の選挙で敗北、その後町長になった人物が「身の丈にあった福祉」の名の下に岩川町長の施策を次々と崩し始めたからです。その鷹巣の様子を記録映画監督・羽田澄子さんが『あの鷹巣町のその後』(ビデオ作品180分、前作『住民が選択した町の福祉』『問題はこれからです』とあわせて3部作)にまとめ、今年になって岩川徹前町長らが本を出版しました。『こんなまちなら老後は安心!』(筒井書房)です。大変示唆に富む本です。自治体と福祉というテーマに関心のある方にはおすすめしたい本です。(T)
2006年8月6日記