高齢者福祉事業 新着情報

地域の津波避難訓練に参加しました。

2018-03-18

平成30年2月25日(日)に、結いの里がある堺市西区で津波避難訓練があるということで、職員も地域の一員として参加しました。

午前10時にサイレンが鳴り、地震発生を知らせます。

高齢の利用者がいることも考慮し、車いすも使用しました。

今回の避難訓練では、京都大学防災研究所開発の個別避難訓練アプリ「逃げトレ」を使用し、羽衣国際大学の学生の指示に従うというものでした。

学生や行政の方も到着し、早速避難します。避難場所は浜寺中学校です。

避難の想定は、地震が発生した時間を避難開始時間とし、逃げる準備も入れて、避難完了までの時間を80分と設定されていました。

2チームに分かれて、避難開始です。

アプリでは、避難経路は指示されず、地図を頼りに避難場所まで歩きます。

どこまで津波が押し寄せているかをアプリが教えてくれるので、臨場感がありました。

この機会に学生の方にも車いすを押したり、乗ったりしていただきました。

「揺れないように押すのが難しかった」「緊張しました」と感想を話してくれました。

早く避難できたチームは30分で、避難場所である浜寺中学校に到着しました。

地域の方を中心にたくさんの方が参加されていました。

グラウンドや体育館には、様々な防災の体験や非常食の試食などが行われていました。

もう1つのチームは、地図を読むのに悪戦苦闘し、1時間ほどかかってしまいました。

アプリには、避難の速度や距離などのデータが表示されており、早く避難できたチームの速度は86m/分ということでした。

一緒に参加した職員の感想は、「歩くスピードが速かった。もし、高齢の利用者と一緒に歩いたら、こう(今回の避難時間は30分)はいかない。もっと遅くなることを想定しておかないといけない」、「知っている場所ならすぐに分かるし、近道も知ってるが、知らない場所なら時間はもっとかかる」、「建物が倒壊していたり、道が通れなくて、安全に避難するには遠回りすることも想定しないといけない」、「限られた時間の中ではむずかしい」などの意見がありました。

今回見えてきた課題も考慮しながら、これからの結いの里の防災を考えていきたいと思います。